クジャクサボテンの大鉢はあまり見ない。大鉢になると加湿などで傷んでしまいがちだからだが、なぜだかは想像つく。
クジャクサボテンなどの森林サボテンの一部は、砂漠から森に生育地を移動した痕跡がある。
それは、種から発芽するとまずは毛柱が立ち、2〜3年の後に平らな枝が出てくるという生態だ。
故三橋氏はその著書で、フェロカクタスは柱サボテンが森に帰り進化したものと紹介していた。また、発芽するといきなり平らな芽が出てくるエピフィルム属は、砂漠へ出ずにそのまま森で進化したとしている。
クジャクサボテンは、月日の経過により環境の変わる森の中で、より良い環境を求めてシュートを伸ばし、ついた先でコロニーを形成する。
ついた先で枝を出し成長して、垂れた枝が地につき、そこからまた新しい幹を形成していく。
大鉢になっても、同じ場所、変わらぬ幹でとどまるのは、生態から外れているんだろうな。
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