UMBER KELP

森林性サボテンのいろいろ話


つれづれと書く


2023年 8月14日 12時37分

父が息をひきとった。

肝臓癌を患い、闘病8年だ。

毎年、癌が再発して、手術で焼くというのを繰り返していたが、去年、母親が脳梗塞で倒れて重度の高次脳機能障害になってからは、おれが最後まで面倒をみる、と言って聞かず、自分の検査を後回しにしてしまった。

親父の人生なので、他の道は親父が納得出来なかったろうと思うし、息子としても、27年位介護職をしてきた職業人としての俺も当たり前だが色々思うところはあるし、早めに母親の施設入居を言葉を物凄く選んで提案していたら少しは違ったかとも思うが、しょうがなかったのだろう。

福祉大を出て、介護に務めたが、植物好きで園芸関係に転職し、生活ができず、いくつか資格とっていた介護業界へ戻り、そして父が癌になって、それを手術が終わるまで俺に教えなかったので、土地を買ってビニールハウスを建てて、手伝ってくれと頼んだ。

父親は、鳥取の田舎を出て都会に住んでいたが、若い頃の事を思い出して野良仕事を自分のペースで楽しんでいたように思う。

ビニールハウスの裏の畑で親父が作る、肉やら魚やら野草に近い山菜の料理は、とても美味しかった。

草刈りもよくやってくれた。

いつの間にか、ハウスの法面が果樹だらけになっていた。

ビニールハウスに居ると、ふと、もう親父は居ないのだな、と頭をよぎる。

親が亡くなるのは寂しいな。


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